電動自転車を廃棄するなら知っておきたい準備と方法 まとめ
目次
電動自転車の購入は簡単に行えますが、反対に廃棄をする場合、意外に手間がかかることをご存じでしょうか?
面倒臭いからといって、いきなり電動自転車を処分したり、他人に譲ってしまったりすると、思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。
なぜなら、電動自転車を廃棄する際は、決められた手続きをする必要があるからです。
そこで、この記事では電動自転車を廃棄する際に必要な、手続きについて解説します。
また、電動自転車は本体とバッテリーは、別々に廃棄しなければならない場合もあります。
廃棄をする際の手続きは簡単なので、忘れずに行えば心配する必要はありません。
不要になった電動自転車は、置いておくにもスペースが必要になるので、できるだけ早く廃棄したいですよね。
ぜひ、この記事を参考に電動自転車を廃棄して、自宅のスペースや駐輪場をスッキリとさせてください。
廃棄する前に必要な準備
防犯登録の抹消
電動自転車の廃棄が決まったら、最初に必要なことが防犯登録の抹消です。
防犯登録を抹消しておかないと、電動自転車の廃棄自体ができないことも。
そのため、忘れる前に必ず手続きを行ってください。
防犯登録とは
防犯登録とは、自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合推進に関する法律によって義務付けられている「自転車防犯登録」のこと。
有効期間は、東京都の場合は初めて登録を行った翌年から10年間となっています。
登録を行う自治体によって、有効期限は異なるので、登録時に確認しておくことがおすすめです。
自転車防犯登録をしておけば、駐輪中に盗まれてしまった場合でも、持ち主への返還がスムーズに行われます。
防犯登録の内容は、電動自転車や自転車の新品や中古に限らず、本体の特徴や車体番号に加え、持ち主の氏名や住所などが記入されています。
万が一の際は、登録情報を警察内のデータと照合し、車両の早期発見や回収に役立てています。
防犯登録を抹消しないとどうなるの?
盗難の被害から守ってくれる防犯登録ですが、電動自転車を廃棄する際には、登録を抹消する手続きが必要です。
登録を抹消しなかった場合、廃棄したはずの電動自転車にまつわるトラブルが、登録者に降りかかってくる可能性があります。
そのため、電動自転車を廃棄することが、決まったら最初に防犯登録の削除を行うようにしてください。
防犯登録の抹消手続きの方法
防犯登録の抹消手続きは「自転車防犯登録所」の看板のある防犯登録所や、警察署で行えます。
お住いの地域によって、対応する場所が異なるため、手続きに行く前に最寄りの自転車販売店に確認することがおすすめです。
防犯登録の抹消の際に必要なものは3つです。
・防犯登録をする電動自転車本体
・防犯登録カード
・本人確認書類
これらを持参して、防犯登録の抹消をしたい旨を伝えてください。
電動自転車本体とバッテリーは分けて処分する
電動自転車を粗大ごみとして処分する場合、自治体によってはバッテリーの引き取りが不可能なこともあります。
なぜなら、バッテリーは処理困難物に指定されているため、自治体の粗大ごみや燃えないごみとして出すことはできません。
それでは、バッテリーはどのように処分すればよいのでしょうか?
リサイクル協力店に回収してもらう
最もおすすめの方法は、バッテリーの無料回収を行っているリサイクル協力店に回収してもらうことです。
電動自転車を購入したお店に相談すれば、バッテリーを回収してもらえるか、リサイクル協力店を紹介してもらえます。
また、通信販売で電動自転車を購入した場合でも、一般社団法人JBRC(小型充電式電池リサイクルセンター)のウェブサイトで、最寄りの協力店を調べることができます。
協力店では、基本的に0円でバッテリーを回収してもらえます。
そのため、極力リサイクル協力店でバッテリーを回収してもらうことが、おすすめです。
自治体にバッテリーを回収してもらう
多くの自治体では、電動自転車の廃棄の際は、バッテリーと分別しておく必要があります。
しかし、一部の自治体では、電動自転車のバッテリーを外さずに回収してもらえることも。
たとえば、神奈川県厚木市では、2019年より電動自転車のバッテリーを外さずに回収が可能となりました。
引用元:https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/soshiki/kankyojigyoka/3/3/5219.html
自治体によって、バッテリーを回収ルールは大きく異なります。
そのため、電動自転車を買った場所と、現在住んでいる場所が異なる場合は、自治体にバッテリーの回収方法を確認しておくことが重要です。
電動自転車を廃棄する方法
電動自転車本体の廃棄方法は、大きく2種類に分かれます。どちらにも良い点があるため、処分費用や電動自転車の運搬方法で選びましょう。
粗大ごみに出す
最初の方法は、粗大ごみとして自治体に処分を依頼することです。
自治体によっては、事前予約を行った上で有料のごみ処理券を貼り付けることで、回収を行ってもらえます。
処分する際にかかる費用
処分費用は、自治体によって異なります。
たとえば、東京都港区では電動自転車の回収は、1200円で行っています。
同様に大阪府大阪市では、電動機付き自転車を回収費用は700円になっています。
(全て2023年6月現在)
自治体に粗大ごみとして回収を依頼する場合の良い点は、比較的廃棄費用が安価に済む点です。
数百円から1000円前後で廃棄が行えるため、気軽に廃棄を依頼できます。
分別方法
電動自転車は、ほとんどの自治体で粗大ごみとして扱われています。
そのため、処分方法は自治体のホームページなどで確認できます。
ただし、自治体に電動自転車の回収を依頼する場合、依頼日当日に回収されるとは限りません。
まず、粗大ごみセンターなどに連絡をした上で、回収日を予約する必要があります。
しかし、電動自転車を積み込める自動車などがあれば、素早く引き取ってもらえる可能性があります。
自治体によっては、粗大ごみ処理センターへ持ち込むことで、電動自転車を当日に引き取ってもらえる場合があります。
急いで電動自転車の廃棄を行う場合は、検討してみてください。
回収業者に依頼する
2つめの方法は、不用品や粗大ごみを専門で回収している業者に、廃棄を依頼する方法です。
有料での回収になりますが、最短で当日には電動自転車を回収してもらえる点が魅力です。
自治体に電動自転車の廃棄を依頼する場合、短くても1週間程度は時間が必要になります。
また、ごみ処理センターへ電動自転車を持ち込もうと思っても、自動車がなければ、どうしようもありません。
その点、回収業者に依頼すれば、軽トラックなどで自宅まで来てもらえるので、スムーズに電動自転車を廃棄できます。
また、他にも廃棄したいものがあれば、まとめて回収してもらうことで、1個あたりの回収費用を下げてもらえる可能性があります。
電動自転車を廃棄せずに手放す方法
電動自転車を廃棄するには、わずかでもお金が必要になります。
しかし、廃棄せずに手放す方法もあります。
廃棄をしないため、処分費用が掛からない上に、お金がもらえる可能性があります。
知人やコミュニティサイトで譲る
フリマサイトに出品したり、知人に譲ったりすれば、廃棄するための費用は0円です。
フリマサイトに出品した電動自転車が売れた場合、梱包したりする必要があると、大変ですよね。
そこで、出品するサイトを厳選し、対面での引き取り限定などの条件が付けられるところに、出品してみる方法もあります。
そうすれば、大きな電動自転車を梱包したり発送の手続きをしたりする必要がありません。
他人に譲る場合の注意点
フリマサイトや他人に譲る場合は、廃棄する場合と異なり、電動自転車の状態に確認しておく必要があります。
たとえば、知人に電動自転車を譲った場合、苦労して自宅まで持って帰ったのに、数日で動かくなってしまったら、嫌な気持ちになるかもしれません。
また、フリマサイトに出品する場合も、電動自転車の状態を記入する欄があるはずです。
他人に電動自転車を譲る場合は、バッテリーやチェーンの状態など、ある程度は自分で確認しておく必要があります。
また、自分以外に電動自転車を譲る場合は、必ず防犯登録の抹消手続きを済ませておいてください。
購入した店舗やリサイクルで引き取ってもらう
フリマサイトや知人に譲ることに比べ、購入した店舗やリサイクルショップで引き取ってもらえば、電動自転車の状態を必要以上に気遣う必要はありません。
店舗によっては、新しい電動自転車を購入する際に、古い電動自転車を下取りしてくれるサービスを行っているところもあります。
そのため、子供乗せタイプの電動自転車が不要になり、シティタイプに乗り換えたい、という場合には、おすすめの方法です。
リサイクルショップでの引き取りは、不要な電動自転車をシンプルにお金に換えられる点が魅力。
専門店に比べると、やや査定額が落ちる可能性がありますが、手軽に電動自転車を手放せます。
そのため、とにかく早く廃棄したい、と思っている人にはおすすめです。
電動自転車の廃棄方法は手間のかけ方で選ぶ(まとめ)
電動自転車を廃棄する方法に迷ったら、どのくらい自分が手間をかけられるか、という視点で選んでください。
たとえば、時間があまりかけられないのであれば、回収業者に引き取ってもらう方法がおすすめです。
反対に、手間をかけられるなら、リサイクルショップやフリマサイトを使うことで、不要な電動自転車をお金に換えられます。
ただし、どのような方法を選ぶ場合でも、必ず防犯登録の抹消手続きは行ってください。
初めて電動自転車を廃棄する場合、わからないことも多いかもしれません。
そんな時は、ぜひこの記事を参考にスムーズに廃棄を行ってください。
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